よくある質問「マネー編」
結局、全部でいくらかかるの?
家を建てる際に必要なお金の総額は、次を目安にお考えください。
1.建築費(本体価格、付帯価格、地盤改良工事費、外構工事費、設計管理料)
2.消費税
3.諸費用(登記費用、登録免許税、印紙税、住宅ローン手数料、ローン保証料、団体信用生命保険料、火災保険料、不動産取得税など)
4.その他(引越し費用、家具・家電製品の購入費用など)
この中でいちばんわかりにくいのは3の諸費用ですね。これは建築する家の大きさや、住宅ローン借入金によっても異なるので、一概に申し上げることはできません。だいたいの目安として、200万円程度とお考えください。
家づくりを考えるうえは建築費だけでなく、その他の必要経費についてもよくお考えのうえ、余裕を持った資金計画をおすすめいたします。
サービスや値引きを要求してもいいの?
大変残念なことなのですが、今まで住宅業界では、当たり前のように値引きが行われてきました。
お客様にとってはもちろん、値引きはありがたいものでしょう。しかし、値引きがあるがためにあらかじめ200万、300万という金額が、建築費に上乗せされていたのも事実です。これは何を意味しているのかと言うと、何も言わない人からはそのままの金額をもらう。そして値引きを頼まれた人からだけ、その分の金額をマイナスしていたということです。言うまでもありませんが、このようなことは、決してあってはならないことです。わたしたちは、はじめからウソのない、正直な価格を提示しています。サービスや値引きは、本来あってはならないことなのだと強く信じています。
お金の支払いはいつすればいい?
工事費の支払い時期についてのご質問ですね。これについては、いつまでにいくらを支払わなければならない、というような決まりは特にありません。大まかに言って、契約時に50万円ほど、着工時に頭金の3分の1程度、上棟時に3分の1程度、引渡し時に残りの3分の1程度を、現金でお支払いいただくのが一般的だと思います。家づくりには、建築費以外にも必要とされる経費がたくさんあります。住宅ローンの手続きや保険への加入、引越し、新しい家具の購入などで、何かと悩みの多い時期だと思いますが、くれぐれも余裕をもった資金計画で家づくりをお考え下さい。
キャンペーン中って、ほんとに安い?
デパートなどで「今ならキャンペーン中!」という言葉に惹かれ、ついつい余分なものまで買ってしまった経験はありませんか?キャンペーン企画は当選商法と言って、住宅業界でも盛んに行われています。すべての会社ではありませんが、2~3カ月に一度程度、繰り返し行われています。
それが本当に安いか? ということについては、中には本当にお得なものもありますし、キャンペーンという言葉を使ってお客さまを集め、手っ取り早く契約させるというやり方もあるようです。
大事なことは、自分たち家族が本当に必要としている家は、どんな家なのかについて、しっかり考えることです。余分なものはカットして、必要なものだけを選び抜き、予算内でおさめること。それが満足のいく家づくりの第一歩です。
見積書はどうやって見ればいいの?
見積書を見比べるときに重要なのは、総額ではなくその中身です。例えばA社のほうが高いけれど、カーテンや食器棚が含まれている、B社は安いけれど標準装備として含まれるものが少ないといった場合、結果的にどちらが安いかどうかを、瞬時に判断するのは難しいですね。見積書に何が含まれるかについては、見積書に添付されている、仕様書を見ることで確認できます。
数社から見積もりをとる時には、後で比較検討しやすいように、予算やプランの要望などについて、あらかじめ同じ条件で依頼すると良いでしょう。どのような部材を使って、仕上げはどうなるのか、設備機器はどんなものか、工事の範囲はどこまでなのか(別途工事費や諸費用も含むのか)などについて、じっくり確認することも重要です。
契約金はどれくらい必要?
契約金についてのご質問ですね。契約金については、いくら払わなければならないというような、明確な決まりは特にありません。だいたい30~50万円ほどとお考えください。業者の中には、数百万円を要求するところもあるようですが、これは少し多すぎるような気がします。まだ何の工事も始まっていないのに、数百万円も払うなんて、余計な勘ぐりをしたくなってしまいます。
契約金はこれから一緒に家づくりをする、パートナーが見つかった段階で30~50万円ほどをお支払いいただく、というのが安心できると思います。
(注)多額の契約金を払うと、急に態度が変わる会社があります。ご注意ください。
いいと思っていた会社と合わなくなった。支払済みの契約金はどうなるの?
すでに支払済みの契約金の取り扱いについては、契約書の内容を前提に決定されます。いいと思った会社と合わなくなったということですが、どのような経緯で気持ちが変わったのでしょうか?
契約した途端に営業マンの態度が変わり、信用できなくなったのでしょうか?家づくりは一世一代の大仕事です。その始まりにイヤな気持ちを味わうことになったのだとしたら、お気の毒としか言いようがありません。
でも、考えようによっては早めに気付いて、よかったのだと思います。工事がはじまってからの業者変更となると、これは重大です。発注済の部材や設備機器など、たくさんのお金を損することにもなりかねません。後になってからイヤな思いをしないためにも、業者選びは慎重にするのが良いと思います。
(注)多額の契約金を払うと、急に態度が変わる会社があります。ご注意ください。
頭金とローンのバランスはどれくらいがいいの?
一般に頭金とローンの割合は、3対7の構成が理想と言われており、頭金は最低でも、家づくりにかかる総額のうちの、2割はあったほうがよいでしょう。また、準備できる頭金の額から適正な借入金額を計算できることもできますね。
両親から資金を贈与してもらう場合は、「住宅取得資金贈与の特例」を活用すると1,000万円(省エネ住宅は1,500万円)まで非課税になります。夫婦がそれぞれの両親から、1,000万円(省エネ住宅は1,500万円)ずつもらうならば、合計2,000万円(省エネ住宅は3,000万円)まで贈与税は課税されないことも覚えておきましょう。ただし、こうした贈与を受けるにあたっては条件があり、請負契約期間や税務署への申告も必要となります。
住宅ローンの返済は長期にわたるものです。将来設計を考えたうえで余裕をもった、資金計画を立てることをおすすめいたします。
住宅ローンはどんな返済方法がある?
住宅ローンには、元利均等返済と、元金均等返済の、二通りの返済方法があります。まずそれぞれの特徴をご説明すると、元利均等返済は、最初に利子をたくさん返済して、完済に近づくにつれて、元金を多く支払っていくという方法。また元金均等返済は、いつも返済する元金の額は同じ。元金に加えて利子を支払いますが、完済に近づくにつれて、利子の支払い額は減っていきます。
双方を比較した場合、元金均等返済のほうが、毎月の支払い額は大きいのですが、先に行くほど金額は少なくなるので、後々の返済はラクになります。おすすめするのは、この元金均等方式です。先の見えない時代ですから、なるべく早い時期に、少しでも多く返済しておくほうが、これから先の長い人生を、気持ちよく過ごすことができると考えるからです。あなたはどうお考えになりますか。
自営業でも住宅ローンを組める?
住宅ローンの融資については、各金融機関でいろいろな基準を設けています。その基準は大きく分けて3つ。簡単にご紹介すると次のとおりです。
絶対的な融資額の上限
担保となる土地、建物の価格に対する割合
借りる人の収入に基づく返済額の割合
自営業の方が心配されるのは、この3についてですね。年間返済額の上限は金融機関によって、年収の20~40%以内を基準にしているところが多いようです。そしてこれをオーバーする場合は、融資額をカットされることになります。借りる人の収入が不足するときは、配偶者などの収入を合算するという方法もありますのでご検討ください。
転職すると住宅ローンを組めないってほんと?
金融機関がローンの審査をするとき、最も大切になるのがあなたの収入の裏づけです。前年の収入や勤続年数、勤務先などが審査の対象となります。
転職や独立などで勤務先が代わったときは、事前に相談して収入の裏づけをとっておく必要があります。また配偶者に収入があれば、その分を合算して申請するという方法もあります。
ローンについては、各金融機関で審査の基準をもうけています。借入金額や土地・建物の価格、借りる人の収入など、さまざまな条件から決まります。例えば転職ひとつとっても、さまざまな理由が考えられるのですから、転職経験があったら絶対にダメ!ということではありません。気になる場合は、お早めに金融機関にお問い合わせください。
繰り上げ返済について教えて!
余裕資金が手元にあるときは、住宅ローンの全額または、一部の繰上返済を考えましょう。全額繰上返済は、文字通りローンの返済を終了してしまうことを言います。ここでは一部繰上返済について簡単にご紹介します。
一部繰上返済には、返済期間を短縮する返済期間短縮型と、毎月の返済額を軽減する返済額軽減型の2つがあります。どちらも元金を繰上げて返済することにより、金利負担を減らすことができます。それぞれの特徴は、返済期間短縮型は、当初の予定よりも早くローンを終了できること、返済額軽減型は毎月の返済額を少なくすることで、生活に余裕が生まれます。ただ、繰上げ返済を行うためには、金融機関によっては、手数料が必要になるので、ある程度まとまった金額ができたときに行うのがより効果的でしょう。
現在、住宅ローン減税制度の利用ができます、状況に応じて10年~13年の減税が受けられますが、減税は住宅ローン残高に応じて減税されますので、それも踏まえて繰り上げ返済の計画することも必要です。
ボーナス払いを使うかどうか、迷っています。
住宅ローンは、毎月払いとボーナス払いの、ふたつに分けることができます。
基本的には、融資を組む時はボーナス返済に頼らず、毎月の返済額を中心に返済計画を立てるのが理想的です。ボーナスは景気や、企業の業績に左右されるため、その額が安定しません。もしボーナス返済を利用する場合には、以下の点にご注意ください。
・ボーナス月は毎月分とのダブル返済になる
・ボーナスが減額になることも想定しておく
・退職後はボーナスがなくなることを計算に入れておく
マイホームにはどんな税金がかかる?
家づくりにかかる税金は、仕組みが複雑で理解するのがとても難しいですね。でも、そうかといって、知らないで済ませていると、納めなければならない税金の、持ち合わせが足りなくなったり、場合によっては、たくさんの税金を納めないといけないことになります。
ここでは簡単にご説明いたします。詳しいことは営業マンに確認して、前もって準備しておきましょう。
まず、家を買ったときにかかる税金には、不動産所得税、印紙税、登録免許税があります。
また、住宅ローンを組むと住宅ローン減税が活用でき、所得税や住民税が減税されます。
これは初年度に確定申告をすることで、10年~13年間所得税から一定控除されます。
さらに、毎年1月1日に所有している土地・家屋に対して、固定資産税がかかり、市街化区域内にある土地・家屋については、さらに都市計画税もかかります。
よくある質問「プランニング編」
予算内で満足のいく家づくりをするコツは?
家づくりのプランを考えていると、どうしても、あれもこれもと要望が多くなってしまいます。これから先の長い人生を、ともに歩んでいく家なんですから、できる限りの要望を叶えたいと思うのは、当然のことですね。
予算内で満足のいく家づくりをするコツは、まず「これだけは絶対に実現したい!」というこだわりを、しっかりと見極めることです。そして実現したいものから順に並べていき、その順番に応じて、プランに組み込んでいきます。何を第一に実現したいかという要望は、家族のみなさんで意見が異なるでしょうから、あらかじめそれらを、きちんと取りまとめておくことも重要ですね。
オプション工事は本当にないの?
オプション工事がある場合とない場合とでは、建築費の合計金額は、大きく異なります。広告では安い金額でうたっている会社でも、いざ打ち合わせをはじめてみたら「オプション、オプション…」の繰り返し。最終的には当初予定価格を大幅に上回ってしまった、なんて話も耳にします。
わたしどもがご提案するプランの中には、子育て世代に必要なものは、すべて標準装備に含まれています。しかし、お客さまの中には、もう少し違ったものがほしい、小屋(屋根)裏収納がほしいなど、こだわりを叶えるために、一部オプション工事になってしまう場合もあるかもしれません。
設備や仕様については、打ち合わせの段階から、入念にご相談させていただきます。ご要望の設備がオプション工事になるかどうかについては、お客さまにしっかりご確認いただいた上で決定します。どうぞご安心ください。
設計事務所に相談したほうがいい?
こだわりの家や、ふつうとはちょっと違った、個性的な家をつくりたいという場合は、設計事務所へお願いするのもひとつの方法です。ただし、すべての設計事務所が良いというわけではありませんので、注意が必要です。
注意しなければならない3つのポイントは次のとおりです。
あまりにも安い設計費には疑問が残ります。
建築費の10~15%が妥当な金額です。
使い勝手や予算を考えずに、家を作品化してしまうことがあります。
依頼する際に、きちんと要望を伝えることが大切です。
どんなに設計が良くても、施工をする職人の腕が悪ければ台無しです。
施工会社はどうやって決めるのか、などについてしっかり確認をしましょう。
以上のことに注意して、検討すると良いでしょう。
工事途中での設計変更は無理?
どんなに一生懸命に、打ち合わせをしたつもりでも、工事がはじまって形になるにしたがって、図面だけではわからなかったことに、気付くようになるのは仕方のないことかもしれません。これから先の長い人生を過ごす家なのですから、少しでも理想に近づけたいと思うのは当然のことでしょう。
後になってから慌てないためにも、家は打ち合わせの段階で、確実に決めてしまうのがイチバンです。
ただし、工事途中にどうしても変更したいという場合には、すぐにご連絡ください。できる限り対応いたします。その際、工事の進行状況によってすでに発注している部材もあるかもしれません。その場合は、やむをえず追加費用をお願いしなければならないこともありますので、ご了承ください。
クロスのイメージをつかめない・・・
クロスは壁だけでなく、部屋全体の印象を決定づける大切なものだけに、選ぶのが非常に難しいですね。サンプルは小さなものですから、本当は貼りあがりをご覧いただくのが一番良いかもしれません。でも現実はと言うと、それはなかなか難しい問題です。
お時間があるようでしたら、住宅展示場などに出かけてみてください。そしてお客さまの好みのクロスは、どんなタイプのものなのか、その色や質感、肌触りをその目で確認されるのが良いと思います。
その際に大切なのは、部屋ごとの完成予想図を、頭に思い浮かべながら見ていただくということです。テーブル、ソファや観葉植物などの色や配置を考え、そのイメージに合う、クロスを選んでいただきたいということです。部屋全体のカラーコーディネートや、照明器具を頭に思い描くことで、クロスのイメージも少しずつ決まってくると思います。
将来、間取りの変更はできる?
間取りの変更についてですね。結論から言うと、間取りの変更は可能です。木造在来工法の家は、ツーバイフォー工法やハウスメーカーの家と比べて、比較的簡単に、間取りの変更を行うことができます。
誰にとっても、将来のことをきちんと予測することは不可能です。予定より子どもさんが増えるかもしれませんし、歳をとるに従って、バリアフリー住宅についてのご要望が、切実なものに変わるかもしれません。またご両親と同居する可能性だって否定できませんね。
ライフスタイルの変化に応じて、間取りを自由に変えられる木造在来工法こそ、子育て世代にふさわしい、家づくりの工法なのだと思います。その魅力は構造見学会でお確かめいただけます。わからないことなどがございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。
インテリアのアドバイスもお願いできる?
お部屋のインテリアは、家全体の雰囲気を決める非常に大切な要素です。家の中でリラックスして過ごすためには、そこが家族みなさんにとって、安心してくつろぐことのできる、居心地の良い空間でなくてはならないでしょう。
インテリアを上手にまとめるためには、いくつかのポイントがあります。まずクロスや床材の風合いを統一すること。次に基本となる色を決めて、その色に合わせて部屋全体をカラーコーディネートすること。そして、使いやすさを重視しながら家具を配置し、カーテンや照明器具を取り揃えます。
インテリアでお悩みの場合は、どうぞ遠慮なくご相談ください。これまで経験と知識を最大限に活用して、あなたの家づくりをトータルにサポートしていきます。
自然素材はお手入れが大変っていうけど本当?
自然素材の家はムクの床板、珪藻土(けいそうど)による壁、はりをむき出しにした天井など、自然のぬくもりを、体いっぱいに感じることができる、開放的な空間です。一歩足を踏み入れれば誰でも、まるで森の中で暮らしているような、爽やかな気分を味わうことができるでしょう。
ただし、自然素材には汚れがつくと、なかなか落としづらい、傷がつくと目立ちやすいなどの、短所があることも事実です。
家づくりを考える際には、それぞれの長所と短所をきちんと理解した上で、家族のみなさんにとって、一番良いと思うものをお選びください。また完成後は粗雑に扱うのではなく、充分にかわいがってください。家はこれから先の長い人生を、ずっと共に過ごす大切な空間です。年に一度の大掃除や機会があれば、床にワックスをかけるなど、たくさんの愛情を注いだ、良いお付き合いをお願いいたします。
収納スペースはどれくらい必要?
一昔前までに建てられた住宅、そしてアパートは、収納スペースが極端に少なくなっています。「新築したら収納スペースだけでも多くとりたい!」とお考えの方も多くいらっしゃいます。ただ、多くの方が陥りやすいのは、何も考えずに、スペースだけをたくさん確保してしまうことです。家の広さには限りがあるのですから、収納スペースが増えればその分居住空間は狭くなってしまいますね。
収納上手になるためのコツは、まずあなたが持っている物の量を知ること。そして、見やすく、出しやすく、しまいやすい収納方法で、管理できる量だけをしまうことが大切です。必要ないものは、リサイクルやバザーに出したり、時には思いきって人に譲るなどして、荷物の量を減らすことも大切ですね。
あなたの家族のとって、本当に必要な収納スペースはどれくらいですか?まずは、このことを考えてみてください。
ウォークインクローゼットの問題点は?
洋服ダンスを置くかわりに、ウォークインクローゼットにする利点は、何より洋服が探しやすいという点です。また背の高いものをしまっておく、納戸としても活用できる点も、便利で良いですね。
ただし、まったく難点がないというわけではありません。狭いとはいえ部屋ですから、長くしまっておくにつれて、衣類の肩のあたりが埃っぽくなってしまうのです。
この対策としては、少し広めのウォークインクローゼットにして、手持ちのタンスを入れて使うという方法があります。一目で見渡せる良さは、失われてしまいますが、デザインのしっくりしない家具でも、インテリアを損なうことなく、使い慣れたものを、そのまま活用することができます。また、全身を映すミラーを置けば、姿見になるだけでなく、狭い印象を変えることもできるでしょう。
手持ちの照明器具やカーテンをそのまま使い続けることはできる?
家は一生に一度の大きな買い物です。これから先の何十年間にわたって、長いローン返済を続けるわけですから、はじめにかかる諸費用を、少しでも安く抑えたいと考えるのはもっともなことです。
みらいホームでは、照明器具やカーテンを標準装備に含んで、お客さまにご提供しています。ただしお手持ちのものを、そのままお使いになりたいという場合は、打ち合わせの段階で、どうぞ遠慮なくそうおっしゃってください。今お使いのものを、最大限よく見せるように、お手伝いいたします。
わたしたちは、ものを大切にしたいとおっしゃる、お客さまのことを心から応援いたします。
窓の位置はどうやって決めたらいい?
間取りを考える上で、窓の位置や高さはとても大切です。少なすぎれば(小さすぎれば)日当りが悪く、多すぎれば(大きすぎれば)なんとなく落ち着けない、また家具を置きづらいなど、意外と決めるのが難しいものです。
また日当りや、風通しといった、住み心地はもちろん、お隣の土地に家が建っているときは、隣家の人たちに対する配慮も必要です。自分の家の間取りにばかり気をとられ、せっかくつけた窓から、隣の家が丸見え。気まずくてずっとカーテンを閉めたまま、なんてことになったら、せっかく取り付けた意味がなくなってしまいます。
窓の位置や高さを決めるときには、建築予定地の状況をきちんと把握した上で、プロのアドバイスを聞きながら、慎重に決定するのが良いでしょう。
コンセントやスイッチの位置・数はどうやって決めるの?
実際に暮らし始めてみたら、「コンセントの位置が、家具の後ろに隠れてしまう」「たこ足配線でコワイ」など、コンセントにまつわる不満も、よく耳にします。
こんな失敗を防ぐためには、あらかじめ新居のどこに、どんな家具を置くのか、どんな家電製品を使うのかについて、細かく考えておく必要がありますね。また家電製品の数と種類、わかるものについては、コードの長さやそのワット数についても、メモしておくと良いでしょう。
ただし、あまりにそればかりに気をとられると、ドアや窓の位置などを、何も決められなかったり、欲しい家電製品をあきらめなければならない、なんてことにもなりかねません。最近ではコンセント付きの家具など、便利なものを見かけます。現時点でのベストを考えて、家づくりをすすめていきましょう。
風水や家相を取り入れることは可能?
叔母さまが、風水に凝っていらっしゃるとのことですね。一生暮らす家なのですから、いろいろな面から家づくりを考えてみたいと、おっしゃるのはもっともなことです。ましてや身内の方のご意見ともなると、そうカンタンに無視することもできないですよね。
風水や家相に興味のある方は、打ち合わせの段階で、遠慮なくそうおっしゃってください。
二世帯住宅の注意点は?
二世帯での同居ということですが、一言で同居といっても、夫の両親と同居をする場合、また妻の両親と同居をする場合もありますね。一番大切なことは、どんな形で同居するのが、自分たちにとって望ましいかを、家族みんなでじっくりと話し合うことです。現実と将来の両方を考え、家族みんなが、本音で話し合うこと。そこでお互いの考え方を理解し合うことができれば、何も心配はいりません。
時間帯や食事の好み、子育てに対する考え方や、価値観など、親子といえども、さまざまな違いがあるのが現実です。お互いに気兼ねすることなく生活できるように、浴室、トイレ、キッチン、玄関などをどのように設けるか、時間をかけて、じっくりと相談してください。その際に、もし何かアドバイスをほしいとお望みの場合は、いつでもご相談に応じます。
キッチンの設備が物足りないときは?
取り揃えたキッチンの設備機器を、物足りなく感じるとのことですね。
わたしどもからみなさんへ、お願いがあります。家づくりでは、何がイチバン大切なのかを考えてみてください。それは強い家をつくるための構造ですか?それとも、見栄えが良いばかりの豪華な設備ですか?家づくりに何億円ものお金をかける人なら別です。でも、身の丈以上のローン返済に苦しむより、強くて丈夫な家を、適正な金額で建てることのほうが、よっぽど大切なことだと思いませんか。
わたしたちは、家はあなたやあなたの家族を守るための、住み家と考えています。家づくりの土台となる構造部分に、たっぷりとお金をかけ、それ以外のものについては、シンプルだけれどしっかりとした、使い勝手の良いものを厳選して、ご提案させていただいております。
キッチンと洗面所が遠くて不便にならない対策は?
家の住み心地は、どのような動線をとるかによって、大きく変わってきます。使い勝手の良さや広さだけではなく、視線の動線が大切だということも言うまでもありません(例えば玄関からトイレが見えると、あまり良い気持ちはしませんね)
一般的には、家庭を預かる主婦のみなさんにとっては、水まわりを集中させることにより、使いやすい間取りになります。間取りを決める際には、ご家族のみなさんが、どんな生活パターンで動くのかを、イメージしながら決めることが大切です。一番忙しい朝の時間帯は、どういうルートを通って身支度をととのえ、どういう順番で家事をこなしていきますか?家族のみなさんで、日頃の行動パターンをイメージしながら考えてみましょう。
家の仕様について隣家から苦情が来たらどうする?
ご自分の土地だからと言って、家を好き勝手に建てることはできません。なぜかというと、各種の法律によって、家の大きさや高さが細かく規制されているからです。
建築予定地に、どのくらいの面積の家が建つのか、家の前の道路の幅が狭いなどといった問題については、法律の専門的な知識が必要になります。万が一、隣家から何か申し受けたのだとしても、ご自身で解決しようとなさらないでください。ここではプロの意見を聞きながら、充分に話をして、対処することが重要です。
長く暮らしていく土地なのですから、ご近所の方々とも、良いお付き合いをしていただきたいと思います。何かわからないことなどがございましたら、遠慮なくお申し付けください。
掃き出し窓の高さは調節できる?
最近の住宅の多くは、はきだし窓の位置が地面から高く、直接外に出るのが難しいというご意見を耳にすることがあります。そして実際はというと、そのとおりです。その理由は、シロアリを寄せ付けることなく、床下の換気をよくするためです。
家のなかから直接外に出ることができたほうが、便利だとお考えの場合は、ウッドデッキを設けてみてはいかがでしょうか。おしゃれな雰囲気を楽しめるほか、天気の良い日には、ウッドデッキで食事を楽しんだり、ガーデニングスペースとして活用できるのもいいですね。
家からピシピシと音がするのはなぜ?
ピシピシと聞こえてくる、音についてのご質問ですね。この音の主な原因は、柱がなじむまでの間、下地となる木材の収縮によって、根太と床材の間に隙間が生じるためです。その上を人が歩くと、摩擦によって「キュ、キュ」「ピシッ、ピシッ」と音がすることがあります。木造在来工法では、家が建ってから一年間くらいは、この音が鳴ると言われています。それほど心配はいりませんが、音の大きさや、音質などで気になることがありましたら、点検の時などにご相談ください。
(注)ピシピシという音が鳴るのは、木造在来工法の家の特徴のひとつです。木材はJIS規格の乾燥木材を使用しておりますので、ご安心ください。
新居にソファやピアノを運び込むことはできる?
引越しの光景で、ベッドや机を外から吊り上げて、運んでいるのを目にしたことがありせんか。大きな家財道具は運びこむのが大変です。気をつけなければいけないのはタンス、大型のソファ、長いサイドボードなどで、このほかにピアノを運び込むのも大変です。
物をラクに運ぶためには、廊下や階段の幅に、ゆとりを持たせるか、コーナーとなる部分に、ゆとりを考慮しておきます。階段はまっすぐ上るタイプはいいのですが、曲がりの部分があると、運びにくいので、あらかじめ寸法をチェックしておくことが大切ですね。また2階の窓から入れようとする場合は、バルコニーがあると助かります。
いざ引越しという段階になって、真っ青にならないように、物を運ぶという視点からも、チェックしておくことが重要ですね。
荷物の大きさに応じた棚を造ることはできる?
収納スペースについてのご希望は、お客様によってさまざまです。この方の場合は、今の時点でお手持ちの荷物の大きさに合わせて、棚を作ってほしいというご依頼ですが、これについては、次のようなこともお考えの上でご検討なさってください。
これから先、お子さまが成長されるにしたがって、荷物はもっと増えるかもしれません。また歳月とともに趣味も変わり、お手持ちのものが必要なくなったり、どなたかに譲ったり、処分しなければならないこともあるかもしれません。
最近はホームセンターや通信販売などで、良いものを比較的に安い価格で手に入れることができます。サイズ、素材や色なども、ずいぶんと自由に選ぶことができるようになりました。あせってつくり付けにするのではなく、ゆっくりと検討されてみてはいかがでしょうか。